NTTデータは1月25日、同社グループにおいてスマートコミュニティや次世代社会インフラに関するビジネスの戦略策定、企画推進を行う組織として、「スマートビジネス推進室」を2月1日付けでグループ経営企画本部内に設置すると発表した。
新組織は、NTTデータグループが培ってきた社会インフラとなる情報システムの実績に、「Internet of Things (IoT) 」「Machine to Machine (M2M) 」「ロボティクスインテグレーション」といった新しい技術を融合させ、NTTデータグループが考える新しいスマート関連ビジネスを推進する司令塔の役割を担うという。
ITを活用して、都市のエネルギー問題などを解決しようとする「スマートグリッド」「スマートシティ」や、自動車や自動販売機、産業機械などがインターネットに接続するIoT、またそれぞれの機器が自動で相互に通信し合うM2Mといった技術が次世代の社会インフラの重要な構成要素として注目を集めている。また、こうしたインフラが、多様な社会的な課題を解決すると同時に、新たなビジネスを創出するのではないかと期待されている。
新組織となるスマートビジネス推進室は、そうした要請に応えるために、社内およびグループ内の各取り組みにシナジーを働かせるような調整機能、および対外情報収集機能を有するとしている。活動の第1弾として、さまざまなスマート関連サービスを利用するための新たなITプラットフォームサービス(M2Mプラットフォームサービス)の検討、構築を開始するという。
NTTデータでは、2010年10月1日に技術開発本部内に「ロボティクスインテグレーション推進室」を設置している。新組織のスマートビジネス推進室が戦略機能を担い、ロボティクスインテグレーション推進室が技術面からバックアップを行うことで、NTTデータグループにおけるスマートコミュニティや次世代社会インフラに関するビジネスを強力に推進していくという。