ユニアデックスは2月8日、日本マイクロソフトとの協業により、Microsoftの統合システム管理製品「System Center Service Manager(SCSM) 2010」に対応するIT資産管理パックを開発したと発表した。同製品は、「ユニアデックスIT資産管理パック for Microsoft System Center Service Manager(IT資産管理パック)」として、3月11日から販売が開始される。
マイクロソフトが提供するSCSMでは、クライアント環境からデータセンターまでを統合管理できる。一方、ユニアデックスは、統合ICT資産管理ソリューション「ADMi-21 G7」を開発、販売している。今回、ユニアデックスがマイクロソフトと協業することで、従来のSCSMが提供する統合管理機能に、充実した資産管理機能が付加され、より包括的な統合管理を容易に行えるとしている。
IT資産管理パックの主な機能は、大きく「IT資産ライフサイクル管理機能」「契約書管理機能」「高度な検索機能」の3つとなる。IT資産ライフサイクル管理機能では、SCSMが従来持つオンライン収集可能なIT資産のインシデント管理機能、問題管理機能、変更管理機能に加え、ルータおよびスイッチなどのネットワーク機器や、プリンタ、FAXなどの非IT系リソースなど、すべての資産に関して、購入から廃棄までのライフサイクル全般にわたる管理を効率的に行えるという。
契約書管理機能は、購入契約、リース契約、保守契約について、IT資産と連携した一元管理を可能にする。また、高度な検索機能では、IT資産から契約、利用者、設置先、インシデントなどの関係情報を検索できる。さらに、インシデントからもIT資産を通して関連情報を検索可能となる。これにより、たとえば障害が社内サービスデスクに寄せられた際、障害を起こした製品の保守契約情報や担当者情報、リース更新期限など、障害対応スピードを左右する情報とのつき合わせが効率化され、コストも削減できるという。
これらの機能統合により、企業内で障害対応を担うサービスデスクが円滑に業務遂行できるだけでなく、障害情報を基にセキュリティやIT統制上の問題個所が浮き彫りになるという。
IT資産管理パックの提供価格は、利用パソコン500台までの場合で56万円(税別)から。保守サービスは年間11万2000円(税別)から。