「GNOME Shell」も「Ubuntu Unity」も、その全貌が見え始めている。これら2つの新たなデスクトップは、良くも悪くもユーザーからさまざまな反応を引き起こすだろう。しかし最後には、これらのデスクトップのどちらかが勝利を収めることになる。勝つのはどちらだろうか?ここでは、この2つを比較し、GNOME ShellとUbuntu Unityの将来を占ってみたい。
第一印象
まず、ユーザーが第一印象でどう感じるかを検討してみる。ここでは、ユーザーはどちらのデスクトップについても事前知識がないと考えよう。彼らはどんな反応を見せるだろうか。2つのデスクトップを比べてもらえれば(図Aおよび図B)、わたしと同じ結論に至る人もいるだろう。第一印象では、Ubuntu Unityの方が新しいユーザーには扱いやすい。なぜなら、新規ユーザーは画面の左上にマウスカーソルを持っていくという操作や、ランチャーメニューを開くにはActivitiesボタンをクリックすればいいといったことを、一目で理解することはないからだ。Unityの場合、ランチャーはデスクトップ上に表示されており、クリックすれば使えるようになっている。
図のデスクトップはどちらもデフォルト状態のものだ(品質の高いスクリーンショットを撮るために立ち上げたGIMPを除く)。GNOME Shellの場合、アプリケーションを立ち上げる手段が一目で分からず、新しいユーザーは戸惑うだろう。
しかし、Unityが優位なのは、ほとんどここだけだ。
もう少し掘り下げる
表面的なことを乗り越えると、Ubuntu Unityにはいくつか目立った問題が見え始める。ここでは、もっとも目立つものをいくつか挙げてみよう。