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データこそが重要なプラットフォーム--アクセンチュア幹部が技術トレンド語る

吉澤亨史 田中好伸 (編集部)

2011-04-04 08:00

 Accentureは、企業システムの動向やベンダーの動向、ITの研究開発の進展などを分析、今後5年以内にどのような技術が重要になるのかを定義する「Technology Vision」をまとめている。これは、Accenture自身が自社の技術戦略の策定に活用するほか、顧客企業の戦略策定の手助けになるものとしている。

 今回発表された最新版の「Accenture Technology Vision 2011:Top technology trends」(英語版、PDF)について同社のチーフサイエンティストであるKishore Swaminathan氏に話を聞いた。今回のトップITトレンドは以下の8項目になる。

  1. データこそが重要なプラットフォームとして着目される
  2. “分析力”(Analytics)が今後のビジネス価値向上に大きな差別化要因をもたらす
  3. クラウドコンピューティングはインフラより上位層で、さらなる価値をもたらす
  4. これからのアーキテクチャは“サーバ中心”から“サービス中心”へ
  5. セキュリティは急速に進化する一方、“100%完全”から“脅威レベルに応じた”アプローチへ
  6. 機密情報保護のアプローチは、リスクに基づくアプローチへ
  7. ソーシャルメディアにおける情報は、企業におけるビジネスインテリジェンス(BI)の新たな情報源へ
  8. “ユーザー体験”こそ重要

データこそが重要なプラットフォームとして着目される

 これまでの“データ”に対する考え方は、SAPやOracleのようにアプリケーションがプラットフォームであり、データはその横にあるものという認識だった。しかし現在は、視点がデータに移っている。データがプラットフォームとして捉えられるようになり、アプリケーションはプラットフォームにアクセスするためのものという認識に変わってきている。

表紙 「Accenture Technology Vision 2011」

 「その背景にあるのは新しいタイプのデータの登場だ」とSwaminathan氏は言う。新しいデータとは、まずスマートデバイスやRFIDから得られる時系列のデータがあり、そしてマルチメディアデータも含まれている。これらのデータは既存のリレーショナルデータベース(RDBMS)では上手く管理できない状況になっている。

 この状況に対応するため、Accentureではいくつかの技術開発プロジェクトを開始した。データの品質をどのように管理していくか、RDBMSだけでなく他のDBでどのようにDBアーキテクチャを作っていけばいいのかといったことに関して、研究を進めているという。

 具体的には、“データプラットフォーム”という概念だ。最近は“Big Data(ビッグデータ)”というキーワードも話題になってきているが、POS(販売時点管理システム)やセンサから送られてくるデータや、SNSやブログなどに投稿される画像や動画などを格納したDBには、さまざまなシステムレベルでアクセスが発生する。

 しかし、どこにどういったデータが格納されているのか、どうアクセスすればいいのかは、データアーキテクチャを知らないとわからない。そこで有効となるのがデータプラットフォームという概念だという。次世代システムは、DBの上に“抽象レイヤ”を置くことで、ユーザーはシステムを知らなくても目的のデータにアクセス可能になる。

“分析力”が今後のビジネス価値向上に大きな差別化要因をもたらす

 データ分析は継続的に伸びている分野であり、特に“アナリティクス”はひとつの到達点を迎えたとSwaminathan氏はみる。アナリティクスは単なるレポートにとどまらず、さらに分析を加えることが重要と説明する。

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