編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード

iPadの企業利用、可能性は「電子カルテ」の先にある - (page 2)

海上忍

2011-04-28 11:46

iPadでも「SaaS」がキーワードか

 iOSで「アプリ」というと、Appleの審査を経てApp Storeで販売されるそれを連想しがちだが、企業にかぎっては独自開発/流通の余地がある。今後iPadが企業向けに普及するにあたっては、そのApp Storeを経由しない「企業内専用アプリ」の開発と、関連するネットワークサービスをも含めたSaaS形態での利活用がキーワードになると予想される。

 Appleが提供する開発者向けプログラムには、個人向けと企業向けの2系統があり、そのうち企業向けには年間参加費1万800円の「iOSデベロッパプログラム」と、同3万3800円の「iOSデベロッパエンタープライズプログラム」の2つがある。後者の場合、開発したアプリはApp Storeを経由させることなく、「iPhone構成ユーティリティ」などのツールを利用して直接iPad/iPhoneに配布できるため、審査という制約なしに、かつ迅速に企業内でアプリを活用できる道が拓ける。

 このように、自社に開発部隊を抱える企業はただちに取り組めるiPad/iPhoneの活用だが、端末台数が増えればスムースな運用は難しくなる。ソフトバンクテレコムが4月27日に発表した「ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」は、まさにこの点に着目したサービスで、端末ごとのセキュリティ対策や社内専用アプリの配布といったデバイスマネジメントを遠隔から一元処理できるというもの。導入する端末の数が増えれば、この手のSaaSの導入は不可欠だろう。

 冒頭で挙げたiPadの活用事例も、iOSの機能をフルに発揮できる専用アプリという加勢のもと、さらにSaaSによるバックエンドの拡張が施されれば、また新たな可能性が生まれてくるに違いない。現状は未サポートだが、Office 365のようなサービスもiPadに対応する余地はあるはず(関連記事)。その意味で、「電子カルテ」はiPadの企業における活用の始まりに過ぎないのではなかろうか。

iPad/iPhoneの管理ツール「iPhone構成ユーティリティ」。大組織では、この処理内容を効率的に進める工夫が必要になる iPad/iPhoneの管理ツール「iPhone構成ユーティリティ」。大組織では、この処理内容を効率的に進める工夫が必要になる※クリックで拡大画像を表示

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページTwitterRSSNewsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。また、現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]