日本ヒューレット・パッカード(日本HP)とみずほ情報総研は10月17日、テスト支援ソフトウェア分野で協業することを発表した。日本HPのテストツールとみずほ情報総研のテストプロセス改善ノウハウを組み合わせた「テスト自動化・最適化ソリューション」を提供する。
日本HPはみずほ情報総研とテストツールのリセラー契約を締結した。テスト自動化・最適化ソリューションは、要件と品質を統合して管理するソリューション「HP QualityCenter」とソースコード解析ツール「HP Fortify」、性能負荷テストツール「HP LoadRunner」、機能テスト自動化ツール「HP QuickTest Professional」を使用する。
みずほ情報総研は2003年からLoadRunnerを全社で使用しており、2010年にはQuickTest Professionalをみずほグループ内で利用している。今回のリセラー契約でQualityCenterとFortifyの取り扱いを開始し、みずほ情報総研がみずほグループの金融機関で培ったテストプロセス改善ノウハウを組み合わせてテスト自動化・最適化ソリューションとして提供する。リセラー契約とあわせて、HPソフトウェアの一次サポート窓口を担うSVI契約も締結して、テストツールの販売から導入支援、教育、保守サポートまでをワンストップで提供する。
現在、金融業を中心に事業継続性やセキュリティ対策の観点からシステム開発に対する品質要求が厳しくなっており、テスト工程の重要性がより高くなっているといわれている。その一方でシステム開発の約50%がテスト工数で占められ、多くの企業でいまだに人手によるテスト作業が展開されており、テスト工程に大きな工数とコストを費やしているのが現状だ。従来のテスト工程を改善して、テスト作業の自動化と最適化に向けて、テストツールを活用するニーズが高まっていることが、今回の協業の背景にある。