三菱重長崎造船所、SQL ServerベースのDWHを採用--基幹系データ3テラを統合

田中好伸 (編集部)

2011-10-18 12:27

 三菱重工業の長崎造船所はデータウェアハウス(DWH)システムとして「Microsoft SQL Server Fast Track Data Warehouse(SQL Server FTDW)」を採用した。富士通と日本マイクロソフトが10月18日に発表した。

 長崎造船所では従来、基幹系システムに蓄積される設計情報データなどを利用する際、現場から依頼を受けたシステム部門が、その都度複数の基幹系システムから情報を抽出し、要望された形式に整えて現場に提供していた。依頼は年間約300件にもなり、システム部門にとっては負荷の高い作業になっていたとともに、現場ではタイムリーな情報入手が困難であることが課題になっていた。

 課題を解決するため、基幹系システムにある3Tバイト以上のデータをSQL Server FTDWに統合し、マイクロソフトが提唱する概念「セルフ サービス BI」環境を構築。現場自らが必要なデータを抽出・加工・分析できるようになり、意思決定や業務効率の向上の実現を目指せるようになったとしている。購買やプロジェクト管理、監査の3部門が利用準備を進めていて、今後ほかの地域の拠点や三菱重工業のほかの部門での利用を検討しているという。

図 システム構成
※クリックすると拡大画像が見られます

 SQL Server FTDWは、RDBMS「Microsoft SQL Server 2008 R2」のDWH機能をベースにした事前構成済みのDWHアプライアンス。富士通のほかにNEC、日本HP、デルも提供している。富士通版では、IAサーバ「PRIMERGY」とストレージ「ETERNUS」などを組み合わせている。2010年から提供している富士通版SQL Server FTDWは今回、他社のDWHアプライアンスと比較して、約4分の1のコストで導入できたという。

 セルフ サービス BIは、システム部門や専任担当者の協力なしに、誰でも自分自身でさまざまなデータを加工・分析できるというもの。SQL Server 2008 R2の機能「PowerPivot」で、Excelやウェブブラウザのツールで活用できる。

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