6.開発会社にもユーザーにもメリットがあるアプリケーションマーケット
アプリケーションマーケットは、新しいものではない。Vistaにさえあった(誰も覚えていないようだが)。MicrosoftはWindows Phone 7同様、Windows 8専用アプリケーションに関しては、アプリケーションマーケットをコンピュータにアプリケーションを導入する主要な手段にしようとしている。これは、アプリケーションをもっと露出させたいと思っており、特に低価格アプリケーションの支払いプロセスなどに関与したくない開発会社にとってはよいニュースだ。また、ユーザーにとってもメリットがある。これまでの例で分かるように、アプリケーションマーケットはアプリケーションの低価格化を促すだろうし、MicrosoftはWindows Phone 7のアプリケーションマーケットと同じような厳密な品質コントロールを適用するはずだ。
7.システムの復元が簡単になった
MicrosoftはWindows 8に新しいユーティリティを組み込み、データを消さずに簡単にシステムを工場出荷状態に戻せるようにした。一般的なユーザーにとっては、家電のような使い勝手を提供することは重要だし、ヘルプデスクも恩恵を受けるはずだ。
8.クラウド同期があらゆるところに組み込まれている
世の中にはクラウド嫌いの人もいるが、Windows 8は、アプリケーションやユーザーがクラウドを利用して自動的にデバイス間の同期を行うにはうってつけの機能を持っている。ユーザーはタブレット端末とデスクトップPCの間を継ぎ目なく移行できるし、技術サポート部門も、データを失う心配をせずに壊れたデバイスを交換するだけで済むようになる。
9.管理や設定が単純化された
コントロールパネルは必要不可欠なものだけにスリム化され、Metro UIからはレジストリ編集、デフラグなどの作業は考えることもできなくなった(これらのタスクは必要なら従来のデスクトップから実行できるが、ARMデバイスでは利用できない)。Windows 8全体を通じて、一番重要なテーマは、ユーザーに対して家電のような「とにかく動く」体験を与えることになっている。パワーユーザーはいらいらするかも知れないが、実際問題として、Windowsの利用体験は平均的なユーザーが期待するものよりもはるかに複雑だ。Windows 8は、そういうユーザー向けとして、正しい方向に大きく踏み出している。
10.システムの安定性が向上している
Windows 7はシステムの信頼性に関する新たな基準を作った。ハードウェアの問題やドライバの問題を除いては、昔からあるブルースクリーンはほとんど見られなくなった。Windows 8はさらに上の水準に到達している。アプリケーション開発モデルの変更も、システムの安定性向上に貢献している。アプリケーションは簡単には互いのデータに干渉できず、新たに導入されたWinRT APIは、過去にシステムの不安定化を引き起こしてきたさまざまな不正処理を不可能にしている。もしWindows 8専用アプリケーションだけを使っていれば、リブート(パッチ適用の時を除く)やクラッシュはごくまれにしか起こらないはずだ。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。