米Strategy Analyticsが1月26日(米国時間)に発表した調査結果によると、2011年第4四半期にグローバルで26万8000台のタブレットが出荷されたという。前年同期は10万7000台の出荷で、同市場は150%の成長を示したといえそうだ。
出荷台数をタブレットOS別で見ると、AppleのiOSは前年同期の730万台から1540万台と倍以上に成長。Androidは前年の310万台から1050万台と3倍以上の伸びを示した。
それぞれをグラフ化したのが下の図になる。図1は2010年第4四半期のタブレットOSの出荷数、図2は2011年第4四半期、図3はOS別に2010年と2011年の第4四半期の出荷数を比較したグラフ。なお、Strategy Analyticsでは「タブレット」に電子書籍リーダーを含めていない点に注意が必要だ。
市場シェア別に見てみると、Androidは前年同期の29.0%から39.1%と躍進。一方のiOSは68.2%から57.6%へと後退している。
図4および図5で2010年と2011年の第4四半期の市場シェアを示す。
両期間に渡ってMicrosoftの存在感が薄いが、2012年後半の発売が予測されている「Windows 8」はタブレット対応OSだ。市場シェアに影響を与えるのは2013年以降になると考えられる。
AppleのCEO(最高経営責任者)Tim Cook氏は1月24日(米国時間)、決算発表に続いて開催された投資家との電話会議において、iOSはAndroidと一騎打ちの状況にはないとの認識を示している。
「一騎打ちだと言うつもりはない。レドモンドにもう一騎いる。これも常に状況に順応し、常に駆け回っているし、これからも駆け続けるであろう」(Tim Cook氏、2012年第1四半期決算の電話会議で)
もちろん、レドモンドとはMicrosoftのことだ。
国内の動向としては、日本マイクロソフトがダイワボウ情報システムとスレートPCの拡販で協業するなど、デスクトップPC以外の領域に力を入れ始めている。また、三井住友海上火災保険は契約手続きをタブレット端末で完結できるシステムにWindows 7搭載スレートPCを採用している。
グラフで理解シリーズ:
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