日本航空(JAL)はウェブアクセスに必要なセキュリティ機能をSaaS型で利用できる「IIJセキュアWebゲートウェイサービス」を2011年7月から運用している。インターネットイニシアティブ(IIJ)が2月29日に発表した。
JALは2010年から全社ネットワーク刷新の検討を始めており、ネット接続回線をはじめプロキシやセキュリティなどネットワークにかかわる、さまざまなシステムや機能の再構築を検討してきた。IIJは2000年からJALにネット回線を提供している。
今回のネットワーク更改では、既存のIIJのネット回線の増速と、基幹業務にかかわる従業員のウェブアクセスが、そのほかの従業員のウェブアクセスの影響を受けて遅延しないよう優先制御が可能なウェブプロキシとしてIIJセキュアWebゲートウェイサービスを提案している。
今回の採用では、IIJセキュアWebゲートウェイサービスで提供するセキュリティ機能やフィルタリング機能、優先制御を実現できるシステム構成、同サービス導入によるコストメリットなどが評価されたという。設計から運用開始までの期間を約3カ月という短期間で行い、サービス利用への移管をスムーズに進めることができた点も評価されているとしている。
JALと同グループ会社の一部がサービスを利用しており、ウェブフィルタリングやウイルス対策、ログ保管、ダウンロードの基本機能に加え、PCごとのログを取得できるバイパスオプションを利用している。