テラデータ、DWH新製品2モデル提供--システム全体の可用性などの向上狙う - (page 2)

田中好伸 (編集部)

2012-03-09 17:00

 Teradata分析システムは、同社のDWHと、その周りに存在する分析サーバやバックアップサーバがそれぞれ役割を活かしながら相互に補完し合い、企業の分析環境の可用性を高めるというコンセプト。3つのソフトウェアは単体でも導入できる。

 Teradata Unityは、複数のTeradataシステム全体でのクエリのルーティングとDBを同期化する。冗長性を保つために複数システムに多重に配置されたDBとそのデータを同期する。複数システム間でユーザーセッションやクエリを自動制御する。主要システムの接続が切れた場合に、データを保持している別のシステムを特定し、そこにユーザーのクエリの再実行を透過的に展開するなど、可用性の向上を狙う。価格は未定、9月末から販売する。

 Teradata Data Moverは、Teradataシステム間でデータコピーを管理して、実行するツール。システムレベルだけではなく、任意のテーブルやオブジェクト、行単位のレベルでもコピーできる。ロード用のスクリプトが不要になり、開発者や管理者の負担を軽減できるという。4月末から販売し、税別価格は1200万円から。

 Teradata Multi-System Managerは統合監視ツール。複数のシステム上の各種コンポーネントやプロセス、データの鮮度、アプリケーションの状態までを監視する。ステータスを表示するとともに、アラートの発信、障害時の自動切替のサポートといったアクションを実行する。監視対象はTeradataシステムのほかにETLサーバ、BIサーバなどDWH関連システムの全体という。税別価格は2000万円から。6月末から販売する。

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