--Metroユーザーインターフェースは格好良く見えるんだけど、実際のところはどうなの?
確かに素晴らしい出来だし、称賛の声も高いんだけど、一方で不満の声もいくつか上がっているよ。Metroユーザーインターフェースのおかげで、Windows 8はいったんコツをつかむととても使いやすいものになるんだけど、ユーザーインターフェースを学習し直すことに二の足を踏む人もいるからね。プレビュー版を試用した人たちも、Windows 8を初めて使用するユーザーは、画面の端から内側に向かってスワイプして表示させるチャームバーやアプリバーのことを学ぶ必要があると言っている。厳しい言い方になるけど、こういった学習を必要とするユーザーインターフェースは、iPadに搭載されている極めて直感的な「iOS」や、Androidの「Ice Cream Sandwich」で洗練されたインターフェースと競合していくうえで不利に働く可能性があるかもしれない。それにWindows 8では、デバイスのタイプやフォームファクタが異なっていても、同じようにアプリケーションが動作することを目指しているけど、結果的にすべてのデバイスでその性能を十分に引き出しきれないというおそれもある。
だけどMicrosoftは、Windows 8がユーザーに気に入ってもらえるという自信を持っていて、「Windows 8 Consumer Preview」という一般ユーザー向けのプレビュー版を、正式版のリリースに先立って無償で公開しているよ。
--Microsoftのアプリケーションストアは、他社との競争に役立つの?
MicrosoftがWindows 8を武器にした戦いで、最も熾烈な争いを繰り広げるのがアプリケーションストアになるだろうね。Windows 8が発売される頃には、AndroidやiOSのアプリケーションストアが数年先行していることになる。iPad上やAndroid端末上で、慣れ親しんだアプリケーションを使っているユーザーを、新たなプラットフォームに鞍替えさせるのは、ものすごく大変だと思うよ。
Microsoftは自社のアプリケーションストア「Windows Store」において、開発者に有利な利益還元制度を実施することで、Windows 8向けのアプリケーションの開発を促そうとしているんだ。Windows Storeのベータ版は米国時間2月29日、Windows 8 Consumer Previewのリリースとともにローンチされたんだけど、「Cut the Rope」といった人気タイトルも含めて、既にいろいろなゲームやコンシューマー向けアプリケーションが公開されているよ。MicrosoftはMetroアプリケーションのダウンロードを促すために、Consumer Previewの期間中、Windows Storeで公開されるすべてのアプリケーションを無償でダウンロードできるようにすると発表しているんだ。
--Windows 8を稼働させるにはどんなものが必要なの?
Windows 8 Consumer Previewは、最近の32ビットあるいは64ビットのデスクトップPCやノートPCであればどんなものででも稼働するし、ARMベースの最近のタブレットコンピュータでも稼働するはずだよ。Microsoftはハードウェア要件として、プロセッサのクロックは1.0GHz以上、RAMは1Gバイト(64ビットマシンでは2Gバイト)、ハードディスクの空き容量は16Gバイト(64ビットマシンでは20Gバイト)、そしてWDDM 1.0をサポートしたDirectX 9グラフィックカードを推奨しているね。
この他の要件として、Metroスタイルのアプリケーションを動作させるには解像度1024×768のディスプレイが、そしてアプリケーションを左右に2つ並べて表示させるスナップ機能を使用するには解像度1366×768のディスプレイが必要となるんだ。
Microsoftは、NVIDIA製「Tegra 3」、Qualcomm製「Snapdragon」、Texas Instruments製「OMAP」、Intel製「Clover Trail」という4つの一般的な「システムオンチップ」でもWindows 8が稼働すると言っているね。
--正式なバージョンはいつ登場するの?
公式にはまだ何も発表されていないけど、Windows 7がリリースされた時と同様のスケジュールになるといううわさがあるため、2012年10月に発売されるハードウェアに搭載されるだろうと予想されているよ。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。