「SQL Server 2012」4月1日から提供--カラム型DBなどを搭載

田中好伸 (編集部)

2012-03-23 15:09

 日本マイクロソフトは3月23日、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の新版となる「Microsoft SQL Server 2012」を4月1日から順次提供することを発表した。企業向けボリュームライセンスを4月1日から、パッケージを5月18日から提供する。

 SQL Server 2012には新機能として、可用性を高めるための「AlwaysOn」、現在注目されているカラム型データベースの機能を活用できる「ColumnStore Index」などが搭載されている。加えて、セルフサービスでのビジネスインテリジェンス(BI)機能として「PowerView」や「PowerPivot」なども搭載されている(新機能などの詳細は関連記事を参照)。

 SQL Server 2012ではエディションが変更されている。ボリュームライセンスの税別参考価格は以下の通り(コアライセンスは2コアパックの価格)。「Open Business」は必要なライセンスを必要なだけその都度購入するのに適したプログラム。「Select」はPCを250台以上保有する企業が必要なライセンスを必要なだけ購入するのに適したプログラム。ボリュームによってA~Dのレベルがある。

エディションライセンス種類Open BusinessSelect Level A
Enterpriseコアライセンス256万円167万3200円
Business Intelligenceサーバライセンス147万円104万5000円
Standardコアライセンス66万7000円43万6400円
サーバライセンス15万3000円10万9200円
クライアントアクセスライセンス(CAL)ユーザーあるいはデバイス3万3300円2万5500円

 今回のSQL Server 2012はマイクロソフトが提供するPaaS「Microsoft SQL Azure」とコードベースが完全に共通化されている。オンプレミスとクラウドの両方のシステムをシームレスに行き来することができる。SQL Server 2012の提供開始後、7社が早期に採用すると表明している。早期採用するのは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、コニカミノルタテクノロジーズ、すてきナイスグループ、ソフトバンクモバイル、名古屋銀行、ピップ、三井物産の7社だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ対策で注目の「OSINT」、自組織の防御に役立つ基礎知識と活用方法を解説

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]