日本オラクルがJD Edwardsの最新版を投入、IBM環境のサポートを改めて表明

怒賀新也 (編集部)

2012-04-06 16:30

 日本オラクルは4月6日、製造業のユーザーを多く持つERPパッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」の最新版を発表した。IT部門の支援がなくても対話形式で作成できるリアルタイムレポート機能や、予測による自動提案検索機能など、ユーザーインタフェースを中心に改善した。ライフサイエンス分野向けの電子署名や機器履歴簿管理機能、消費財産業向けのGLN(Global Location Number)サポートなど、業界特化型の機能も盛り込んだ。

 新製品「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」の記者発表会で、米OracleのJD Edwards担当のグループバイスプレジデント、Lyle Ekdahl氏は、JD Edwardsの全ユーザー向けのリソースサイト「 UpgradeJDE.com」を紹介。オンラインアップグレードや技術カタログの閲覧、毎月8時間のクラスを受講できるなどのサービスを提供しているという。

Ekdahl氏は「工場の機械の生産状況など実行系データを取得して業務プロセスを管理することもできる」と話す
Ekdahl氏は「工場の機械の生産状況など実行系データを取得して業務プロセスを管理することもできる」と話す

 また、JD EdwardsはもともとIBMのオフィスコンピュータ向け会計ソフトとしてつくられた経緯があるため、主な稼動環境はIBMの旧AS/400およびiSeriesだった。それを踏まえ、Oracleは中小企業向けの「JD Edwards World」およびハイエンド向けのJD Edwards EnterpriseOneで「ExadataやExaLogicなどのOracle製品はもちろん、今後もiSeriesやデータベースのDB2などIBMの環境をネイティブサポートする」(Ekdahl氏)とした。

 2003年の旧PeopleSoftによる旧JD Edwards買収から9年が過ぎたが、Oracleは永続的なサポートを宣言し、単体製品としての追加投資を続けてきた。発表会で同社はJD Edwardsを「新規顧客やインストールベースの面で最も成長しているERP」として紹介している。

 なお、Oracleがリリースを開始したFusion Applicationsの製品ラインが充実した際に、JD Edwardsとの使い分けの基準を聞いた。Ekdahl氏は「JDEdwardsは、中小製造業を中心に例えばキュウリ農家などの業務もサポートしている。そうした細かい機能まで、Fusion Applicationsが提供するかどうかを見極めることで判断がつくのではないか」とコメントした。

 JD Edwards EnterpriseOneの次回のメジャーアップグレードは2015年前後、その次は2018年あたりを予定している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]