「これからベビーブーマーの引退が控えており、かなりの数の古くからいるスタッフがいなくなる。またわたしは、技術分野でもビジネス分野でも、十分な数の新卒学生を輩出できるとは思わない。このため、優れた人材を得るための競争が起きると予想している」(Rivard氏)
EMCのElias氏は、ITプロフェッショナルはこの変化を、自分の職業上のチャンスを広げるチャンスであると考えるべきだと述べている。
「これは、産みの苦しみだ」と同氏は言う。
「これが起こるときには、すべての人により大きなチャンスがある。『わたしはその新しいチャンスは気に入らない』という人もいるであろうが、その人たちにはこれは厳しい問題になるだろう。そしてこれを受け入れたいと思う人には、これまでよりもずっと面白い仕事があると信じてくれていい」
「あなたは自分のキャリアをコントロールしなくてはならない。これは個人の問題であり、個人がイニシアチブを取らなくてはならない」(Rivard氏)
待ち受ける困難
ITインフラのマネージャーは、部下のスキルセットをビジネスの価値連鎖の上流に押し上げることの難しさに気づいている。Gartnerが行ったインフラマネージャーに対する最近の調査では、向上させる必要のある領域としてもっともよく指摘されたのは、サービス管理スキルとビジネス連携スキルだった。
「明らかに彼らは、ITの中では、これらのスキルが必要であると見ており、これらは身につけるのがもっとも難しいスキルだ」とRivard氏は言う。
Rivard氏によれば、ITは毎年新しく登場する技術で常に流動的な状態にあり、ITプロフェッショナルは待ち受ける困難に対処できると考えられるという。
「IT分野の人たちは、変化するからこそこの分野にいる。さもなくば、コンクリートを打っているようなものだ」とRivard氏は述べている。
「彼らは一般に技術の変化を好むが、その技術の変化が、単なる技術的なスキルの習得を超えて、彼らが全面的なビジネスリーダーになることを求めている」(Rivard氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。