Accenture Technology Vision 2012では、キートレンドごとに企業が取り組むべき施策が提示されている。共通しているのは、IT部門が課題を明確にし、整理した上で、各業務部門と密接な連携をし、あらゆる施策でイニシアティブを取っていく必要性だ。
「IT部門がデータの持ち主、活用の主役という時代は去りつつあるかもしれない。しかし同時にIT部門が先進技術の活用をテコに、新しいビジネス創出の主役となる時代となったのではないか」と沼畑氏は話す。
ただし、データの分析、活用には高い専門性が必要となるケースも出てくる。自社のスタッフとしてそうしたエキスパートを採用すると同時に、外部機関を活用して能力を補完し、迅速な施策の実行を図ることが大切だと沼畑氏は指摘する。
いずれにせよ、「ラジオが38年、テレビが13年かかった5000万人ユーザーの獲得をFacebookは4年で実現した」と沼畑氏が指摘するように、すさまじい勢いで伸長するSNSがビジネスに与えるインパクトは大きい。SNSの浸透が企業のIT施策の隅々にまで影響していることをAccenture Technology Vision 2012は示しているといえる。
Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページ、Twitter、RSS、Newsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。