サイバートラストは9月25日、提供するモバイル端末管理(MDM)サービス「サイバートラスト デバイスマネジメント」がAppleの企業向け「App Store Volume Purchase Program」に対応したことを発表した。
App Store Volume Purchase Programは「iOS」アプリのボリューム購入プログラム。同プログラムを活用すれば、開発者は企業や教育機関など、アプリの一括購入を希望することの多い組織に向けて、アプリをまとめて導入できる。「App Store」では取り扱われないような企業内のアプリも導入できるようになる。2011年7月から米国で提供されているが、この9月から日本も対象となった。
日本企業は、アプリの購入や管理はスマートデバイスごとに展開しており、運用管理の負担になっていると指摘されている。日本も対象となったApp Store Volume Purchase Programで一括購入したiOSアプリをサイバートラスト デバイスマネジメントでiOS端末に一括で配布と管理ができるようになる。
管理者はApp Store Volume Purchase Programからアプリを購入。購入したアプリの取得コードをApp Store Volume Purchase Programのウェブサイトからダウンロードして、サイバートラスト デバイスマネジメントの管理画面から登録する。各端末にアプリを配布できる。エンドユーザーはiOS端末にアプリのリストが表示され、直接アプリをダウンロードできる。
サイバートラスト デバイスマネジメントは、サイバートラストが提供するセキュリティ機能と管理機能を利用できるSaaS。MDMソフトウェア「SAP Afaria」をベースに開発され、大規模の端末管理に適した独自の管理機能を活用できるという。
リモートワイプやリモートロックという遠隔操作や機能制限、セキュリティポリシー適用などのMDMの基本機能に加えて、iOS端末の“脱獄”検知、Android端末のルート化検出といった機能も提供されている。大規模な端末管理に欠かせないマルチテナント管理や端末グループ管理、アプリリストや更新リスト配布を含むアプリ管理などの機能もある。