IT部員の離職を防ぐ10の方法

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-02-15 07:30

 最高の人材をチームに引き留めておきたいのであれば、さまざまな手を講じて従業員の忠誠心を醸成し、士気を高めていく必要がある。

 人材流出はどこの企業にとっても問題となるものの、採用した人材が会社や部門に対して持っていた忠誠心を失わないようにするための方法はいくつもある。また、部門の予算を一切費やさずに従業員をつなぎ止められる方法もある。

 ここで述べておきたいことがある。従業員をつなぎ止めておくための努力自体、それが仕事のうえで重要であるというメッセージを従業員に伝えられる素晴らしい方法なのだ。では、従業員に現職に留まってもらえるような環境を作り出し、維持していくにはどうすればよいだろうか?本記事では、実践可能な10項目を紹介する。

#1:適度な自由を与える

 従業員に対して息が詰まるほどの不自由さを感じさせると、彼らは辞めようとするはずだ。とは言うものの、完全な自由を保証しなければならないというわけではない。そうではなく、どういった自由を与えるのかを決定してほしい。おそらくは、服装に関する規定を緩和したり、従業員のソーシャルネットワーキングを認めるといったものになるだろう。従業員は賢いということを常に忘れないようにしてほしい。ネットワークを遮断したとしても、たいていの場合、彼らはその回避方法を見つけるだろう(それくらい賢くあってほしいはずだ)。従業員にネットワークの主導権を与えたくないというのであれば、彼らに対して独立したサブネットを与えるという手もある。

#2:成長を奨励する

 従業員は成長する必要がある。停滞を許してしまうと、彼らは目標を見失ったかのように感じてしまう。ITプロフェッショナルは常に難関に立ち向かっていたいと感じる人種であるため、従業員の講習参加を許可し、難関に立ち向かうことを奨励してほしい。また、資格のある従業員に内部講習を開催させることもできるはずだ。さらに、予算に余裕があるのであれば、自費で講習に参加した従業員に対して補助金を支給するのもよいだろう。従業員が得る知識は最終的にあなたとあなたの会社にメリットをもたらすはずである。

#3:従業員の声に耳を傾ける

 従業員は部門を支える生命力だ。彼らがハッピーでなければ、部門はスムーズに運営されないのである。従業員に気持ちよく仕事をしてもらうためには、彼らの声に耳を傾ける必要が出てくる。しかしそこで耳にするのは不満ばかりというわけではない。IT部門の従業員はシステムの運営方法やネットワークの改善方法についてのアイデアを常に思い描いているだけでなく、インフラのより良い管理方法さえも考えているかもしれない。なお、彼らの話を聞く際には、彼らのアイデア(そして彼ら自身)をつぶしてしまわないよう、最後まで耳を傾けるようにしてほしい。

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