全日本空輸(ANA)グループは全従業員向けにSaaS「Google Apps for Business」を導入する。IDの数は4万9000。Google Appsをクラウドサービスブランド「ホワイトクラウド」で提供しているソフトバンクテレコムが3月6日に発表した。
2013年4月に持ち株会社化を計画しているANAグループは、既存のメールシステムを自社構築からクラウドへの刷新を検討。大容量のメールシステム、リアルタイムで文書の共有や編集、簡易に意思疎通がすぐに図れるコミュニケーションツールなどが最適と判断し、Google Appsを評価している。4月から利用を開始する。
Google Appsは「Google Chrome」をインストールするだけでさまざまな機能を利用できる。既存のメールクライアントソフトウェアのようなバージョン管理の工数を削減できることも評価。基本的なメールやそのほかの機能の利用方法が、個人向け市場で先行して広く利用されていることで、すぐに利用できることも導入の要因と説明している。
ANAは2011年10月から全客室乗務員6000人にiPadを配布している。
ソフトバンクテレコムは、自らGoogle Appsのユーザーとして培ってきたノウハウや経験に基づいて策定した移行手順をベースに設計、構築から導入、運用までを一貫した支援体制で、システムの移行をスムーズに実現したと説明。安定的なネットワークの運用実績、データトラフィックの傾向を細部にわたって分析することで、移行に最適なシステム全体のネットワークサイジングを提案したことも評価されたと説明している。