MMD研究所は3月13日、職場での私用スマートフォンの利用実態の調査結果を発表した。私用スマートフォンを業務利用している446人を対象に、業務にスマートフォンを利用することで何か効果があったか質問すると、73.5%が何らかの効果があったと回答した。
効果の内容としては「仕事の効率、スピードが上がった」が43.0%と最も多く、以下「社内のコミュニケーションがとりやすくなった」が33.4%、「情報収集力があがった」が27.6%だった。
私用スマートフォンを業務で利用する際、メールをどのように利用しているか複数回答で聞くと、「会社のサーバに接続」が37.4%でトップ。「会社メールを個人メールなどに転送」が30.0%、「会社のPCにリモート接続」が15.5%、「その他」が10.8%だった。全体では、59.0%が何らかの形で会社のメールを受信していることがわかった。
コミュニケーション関連での利用では「社員同士の電話連絡、電話会議に利用」が58.3%、「顧客との電話連絡、電話会議に利用」が47.1%、「社内の連絡先をアドレス帳に登録」が43.7%となっている。
資料の利用では「ホワイトボードや紙の資料を撮影し、閲覧に利用」が31.4%、「資料を個人メールに送信し、閲覧や修正に利用」が29.4%、「資料をDropboxやEvernote、iCloudなどに保存し、閲覧や修正に利用」が24.4%で上位となった。全体では56.1%が何らかの形で会社の資料を私用スマートフォンに入れている結果となった。
このほか「仕事のスケジュール管理」(44.8%)、「社内の無線LANに接続して、社内のシステムの利用」(21.5%)、「会社のシステムにリモートアクセスして、会社システムの利用」(19.5%)などでも利用されていることが明らかになった。
私用スマートフォンに入っている業務に関連する情報を聞いたところ、「社内の連絡先」(40.8%)、「お客様や取引先の連絡先」(36.8%)、「会社のメール情報」(33.6%)が上位となった。また、「会議や打ち合わせ資料」(17.3%)や、「お客様や取引先との取引情報](9.4%)といった回答もあった。
調査は2月22~26日、全国の25~49歳の男女で、私用スマートフォンを業務で利用している人446人、業務利用していない人112人を対象にネットアンケート形式で実施された。