小林製薬は同社とグループ向けの新会計システムに統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」を採用する。日本オラクルが4月10日に発表した。
小林製薬は、国際会計基準(IFRS)など各種の制度変更への早期対応と海外展開の強化に伴うグローバル対応を目的に会計システムの刷新を決めた。これらの目的に加えて、ビジネスの変化にあわせた柔軟性、メンテナンスを考慮したオープン性を評価して、1月にOracle EBS R12.1に決定した。
新会計システムには、一般会計の「General Ledger」、買掛管理の「Account Payable」、固定資産管理の「Fixed Asset」の各機能を利用する。加えて、IFRSへの対応を見据えて、複数元帳と複数会計基準の仕訳生成エンジンとなる「Financials Accounting Hub」も利用して、グループの会計システムを統一する。グローバル対応だけではなく、ガバナンスの強化、管理会計の高度化も目指す。
導入プロジェクトは富士通が構築を担当する。日本オラクルは同社背品を活用したシステム構築手法などでプロジェクトを支援する。