セールスフォース・ドットコムは5月28日、イベント「Salesforce Customer Company Tour 東京」を開催した。4月から日本全国で開催していたイベントの東京版という位置付けだ。
米本社から会長兼最高経営責任者(CEO)であるMarc Benioff氏が来日し、「われわれは“カスタマーカンパニー”に変身しなければならない。企業だけでなく、政府や官公庁に至るまで24時間、顧客の声に耳を傾ける体制へと変わらなければならない」と訴えた。それを実現するために、モバイル、クラウドなど7つの要素が重要とアピールした
中小企業庁の中小企業・小規模企業事業者支援事業として、セールスフォース・ドットコムが提供するPaaSが選択されたことが同日発表された。社内に技術を持ちながら、大企業に比べると必要なノウハウがないケースが多い中小企業の問題を解決するために、3年以内に中小企業100万社、専門家1万人が参加し、お互いに連携する体制作りを目指す。

Marc Benioff氏
新しいアプローチで顧客とつながる
講演の冒頭、Benioff氏は「われわれは“カスタマーカンパニー”になる。今日は皆さんの声を聞くためにやって来た。ここでお話をするのが難しい場合はメールやFacebookやTwitterを通じて私宛てにメッセージを送ってほしい」と呼びかけた。このメッセージは講演中盤、講演の最後でもアピールされた。