編集部からのお知らせ
新着記事まとめPDF「ランサムウェア」
注目の記事まとめPDF「Chrome OS」
Interop Tokyo 2013

ネットワーク制御のソフトウェア化--SDNはシステムをどう変えるのか - (page 2)

岡田靖

2013-06-28 12:15

 「具体的にSDNでどういうことができるのかを、まだ実際に動いている機械で見せるチャンスはあまりありません。SDN ShowCaseでは、ベンダー、インテグレーター、サービスプロバイダが一堂に会して、実際に動いているユースケースやソリューションを紹介する場として用意しています」と話す佃氏。

 「今回、会場には全部で7本の共有ラックを設置しましたが、当初はその倍くらいになりそうだったのを、数カ月前から調整して絞り込んできました。この数からも、SDNが立ち上がりつつあると実感しています」と加えた

30種類のデモは、データセンタ・クラウド事業者、通信事業者、企業の、主に3種類のユーザーを想定した内容となっている
30種類のデモは、データセンタ・クラウド事業者、通信事業者、企業の、主に3種類のユーザーを想定した内容となっている。

 現状、SDNにはまだ課題が残っている。特に大きな課題とされるのが、マルチベンダー環境での連携だ。

 「ソフトウェア化されるだけに、以前に比べると見えにくくなってきて、障害解析などの際に課題となってきているような印象があります」と三木氏は指摘する。

 SDNは、サーバインフラのみならずネットワークインフラも統合して管理する方向へ向かっていく。これまではネットワークの専門家だけがネットワークインフラの管理に携わっていたのに対し、SDNを取り入れた環境ではサーバインフラと一体となった新たな運用が求められてくる。

 「良くも悪くも分担していたのが、SDNによって運用の統合が行われると、その連動を管理するのが難しくなってきます。この難しさをどう解決していくかというデモも、今回のSDN ShowCaseには取り入れられています」(佃氏)

 関谷氏も、「SDNの現状は、まだまだ熟していないという状況です」と語る。

 「作業工程にしても、買ってきてパッケージしてすぐ使える、といったような段階ではありません。いままでできていたことをやるだけでも大変、という状況です。単一ベンダーなら一気通貫でできるようになってきていますが、相互接続性についてはまだ荒削りで、マルチベンダー環境では無限大に難しさが拡大してしまいます。

 また、さまざまなリクワイアメントのあるユーザーにそれぞれ適した設定を提供するのも大変です。今回のSDN ShowCaseでは、あらかじめ設定済みの仮想マシンを提供し、プロビジョニングを行う、しかもそれをマルチベンダーで、といったデモを行っています。マルチベンダーについては、これからOpenFlow 1.3対応機器が主流になってくれば加速するかと思います」(関谷氏)

 OpenFlowの最新バージョン、1.3は2012年に仕様が公開された。それまで使えなかったIPv6やQoSなど数々の重要な機能をサポートし、これからの商用ネットワークで使う基礎が固まったバージョンといえるだろう。OpenFlowの仕様策定を担う団体、Open Networking Foundation(ONF)では、このバージョンを長期安定版仕様として位置付けている。そして現在、この1.3準拠の製品を各ベンダーが市場に投入しつつある状況だ。その相互接続性検証が、直近の大きな課題といえる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]