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日本企業にERPの「マイクロバーティカルはヒットする」--インフォア尾羽沢社長

岡田靖 怒賀新也 (編集部)

2013-08-22 14:46

 グローバル3大ERPベンダーの1社、米Infor。近年は数々の買収を行って事業の規模やソリューションの幅を広げ、新たなERPスイート「Infor 10x」をリリースした。この新たなソフトと、その販売体制などに関して、同社アジア太平洋地域担当プレジデントを務めるTim Moylan氏と、7月1日に日本法人インフォアジャパンの代表取締役社長に就任した尾羽沢功氏に話を聞いた。

“世界最大のスタートアップ”を実現するための戦略


米インフォア アジア太平洋地域担当プレジデントTim Moylan氏。弟はドジャースで活躍中のメジャーリーガー、Peter Moylan投手とのこと。2006年のWBCにもオーストラリア代表として出場した。

 Inforの従業員は全世界で1万2400人、売上高はワールドワイドで28億ドル。かなりの企業規模だが、「世界最大のスタートアップ」を標榜しているという。

 「規模感を持ちつつも、イノベーションある製品を出していく、というのがInforのスタンスです」と Moylan氏は説明する。 「2010年10月、Charles PhillipsがCEO(最高経営責任者)に就任しました。彼は以前Oracleで働いており、金融系のキャリアも持っています。それ以前、Inforはコンソリデーションとインテグレーションに重点を置いて買収を進めてきたのですが、Charles はポートフォリオのアセスメントを進めて新たな成長戦略を策定、抜本的な戦略の転換を行いました。そして、『これだけクリティカルなマスがあるので、それを生かしプロダクトカンパニーとしてイノベーションを提供していこう』という方針を打ち立てたのです」( Moylan氏)

 このイノベーションを実現するため、製品戦略においては「マイクロバーティカル」「インターネットのアーキテクチャ」「優れたユーザーエクスペリエンス」の3つを柱としているという。

 ERPはインダストリー、すなわち産業分野ごとにソリューションが用意されるのが一般的だが、Inforではさらに細分化して業種、業界のレベルで特化したソリューションを用意している、これが「マイクロバーティカル」だ。既存の製品ポートフォリオも、この方針に適した内容だったが、以後の企業買収ではより一層それを意識して検討するようにしたという。

 2番目の製品アーキテクチャに関しては、近年に開発された新しいインターネット関連技術を積極的に取り入れたものとした。具体的には、HTML5の活用やモバイル端末への対応だ。これが3番目の柱「優れたユーザーエクスペリエンス」にも繋がってくる。そのユーザーエクスペリエンスでは、“Beauty as Competence”すなわち美しさをを競争力に生かしていく方針を採っている。特に、次世代のERPユーザーを意識した内容としているという。

 「新しい世代のユーザーにとってインターネットは脅威ではなく、以前のERPユーザーより早くビジネスの戦力になってくれます。彼らをサポートするため、見た目だけでなく画面ナビゲートなどの使いやすさにも気を配り、子会社Hook&Loopを立ち上げてゲーム、ムービー、アドバタイジング、ファッションなど各業種からの人材を投入、非テクノロジ視点で優れたデザインを作ってきたのです。ちょうどAppleが1990年代に行っていたのと同じような取り組みですね」( Moylan氏)

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