調査会社ABI Researchは、拡張現実(AR)アプリケーションの開発に関連する2013年の投資額が総計6億7000万ドルに達し、2018年までには年間で25億ドルにまで伸びると予想している。
同社によると、クラウドコンピューティングの発展が拡張現実開発の主な原動力になっているという。拡張現実デバイスを正しく機能させるには、クラウドをベースにしたコンテンツライブラリと、ワイヤレスネットワークへのタイムリーなアクセスが必要となる。また、拡張現実分野においてウェアラブルコンピューティング製品が採用されることにより、物理的なモノと仮想現実を連携させる「モノのインターネット(Internet of Things)」の実現が加速化されると期待されている。ABI ResearchのディレクターであるDan Shey氏は以下のように述べている。
現実の世界に存在する数え切れないほど多くの物理的なモノや建物は、センサによって接続されるようになる。ARはセンサデータからモノの状態を把握し、それを取り巻く現実世界に橋渡しする視覚化メディアとして機能するようになる。
当然ながら、この分野ではコンシューマーの観点に立った報道がほとんどを占めているものの、スマート眼鏡の登場当初は企業を変革するような動きが主となるだろう。Google Glassは、スマート眼鏡のパイオニアであるVuzixの製品と同様に、エンジニアリングや物流、ヘルスケアといった産業分野におけるさまざまなレベルでの利用方法を見出すはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。