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「Google Glass」とウェアラブルコンピューティング--ビジネス上の価値とは

Patrick Gray (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-05-30 07:30

 ウェアラブルコンピューティングは、コンシューマー向け市場と大企業向け市場の双方に影響を与える新たなテクノロジである。長きにわたってSF界の小道具であったウェアラブルデバイスは、ゆっくりとではあるが大衆向けの市場に進出してきている。最近の顕著な例としては「Google Glass」がある。これは、ワイヤレスネットワーク機能とGPS機能を搭載した小さいながらも完全なコンピュータと、小型ディスプレイを眼鏡に組み込んだ製品である。Google Glassは最も先進的な製品と言えるが、小型センサを人の着るものや、身近な環境に埋め込むウェアラブルコンピューティングという市場自体が急成長を遂げつつある。

ネットに接続されたセンサによる革命

 本記事を執筆している今も、筆者のポケットの中にはFitbitの活動量計が入っている。このデバイスはUSBメモリくらいの大きさしかないものの、小型のジャイロセンサと高度計を内蔵し、1日にどれだけ歩いたり階段を上ったりしたのかを記録するようになっている。一般的な万歩計にもこういった機能は搭載されているものの、このデバイスには、低消費電力Bluetoothネットワークを使用して一定時間ごとにユーザーの「iPhone」にデータを送り込むという便利な機能が搭載されている。またこれにより、消費カロリーを視覚的に表示させられるようになる他、目標を設定し、その達成度を友人と共有できるようにもなるうえ、変更した設定をデバイスに送り込むこともできるようになる。

 Fitbitの製品群は、最近著しい伸びを示している「ネットに接続されたセンサ」の代表例と言える。これはデータ収集のための小さく安価な装置であり、複雑な分析やレポートにはより規模の大きなネットワークの力を利用するようになっている。企業向けの応用として、Fitbit製品のようなセンサを職場の備品に埋め込んでいる会社もある。会議室の椅子に小さなセンサを埋め込み、使われている時間を測定できるようにしておけば、その会議室の利用状況が把握できる。幼稚な利用方法に見えるかもしれないが、こういったデータをもとにして大会議室を小さな会議室に分割したり、新たなオフィスを設計する際の指針にすることができるだろう。また、さらに進んだ用法として、GPSとローカルネットワークを利用したリアルタイム位置情報システム(RTLS)により、タグ付けされた追跡対象の位置をプロットしていくというものも考えられる。これによって病院内で看護婦の巡回状況を把握したり、倉庫内でフォークリフトがどのように移動しているのかが追跡できるようになり、効率の改善につなげられるはずだ。

 こういったデバイスを使用すれば、ネットに接続されている(携帯電話網を利用するか、Wi-Fi経由で直接通信するかにかかわらず)動作中のそのセンサからのデータ収集は、ほとんどどこにでもある無線ネットワークを経由して行えるようになる(同期手続きのためにタイムラグを発生させたり、データ収集地点までセンサを運んだりしなくても、センサが必要に応じて自律的にデータを送信してくれる)。リアルタイムに情報を扱える双方向センサという能力は、ようやく手頃な価格になってきたというわけだ。

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