三国大洋のスクラップブック

Google Glass vs iWatch--現実味を帯びる「ウェアラブル」の戦い

三国大洋

2013-02-25 14:11


Google共同創業者 Sergey Brin
1月下旬、Google Glassを着用したセルゲイ・ブリンがNYの地下鉄に乗っていて話題になった(提供:Noah Zerkin/Twitter With Permission)

 グーグルがAR機能をもつ例のメガネ型情報端末「Google Glass」を今年中にも一般向けに発売するらしい。ウェアラブルコンピューティングをめぐる戦いが、にわかに現実味を帯びてきたようで非常に興味深い。

 「今年中に市販」という話は、グーグルの開発担当者がThe Vergeの編集長ジョシュア・トポルスキーとのインタビューのなかで明かした。上掲のビデオはそのインタビューの模様などをまとめたものである。

 このビデオからもわかる通り、Google Glassの作り込みはかなり進んでいるようで、先週公募がはじまった新たな提供プログラムでも、プロトタイプ、あるはそれに近いものが配られることになるのだろう。価格は1500ドル以下という線が定まってきており、機能についても天気やカレンダー、近隣情報の表示といった「出力側」だけでなく、写真や動画の撮影といった「入力側」も公約通りしっかり実装されるようだ。

 また、今後はデザインの作り込みで大きな動きがありそうだ。

 Google Glassは「メガネもしくはサングラスといっしょに着けると、不自然な感じがかなり少なくなる」と感じたトポルスキーが、インタビューのなかで「レイバン」「トム・フォード」といった有名ブランドの名前を口にしているが、New York Times(NYT)によると、グーグルは実際にワービー・パーカー(Warby Parker)という新興ブランドと提携に向けた交渉を進めているようだ。

 期待混じりの勝手な想像だが、以前デザイナー本人も試用したダイアン・フォン・ファステンバーグ(DVF)あたりがライセンスして、ファッション性が高く、値段もそれだけ高いが顧客はそれをあまり気にしないような製品を出してくるようだと、さらに面白いようにも思える。余談だが、ダイアン・フォン・ファステンバーグは2006年から米国ファッションデザイナー協会の会長を務める重鎮。そして現在の夫は、現IAC/InterActiveCorp会長で、メディアテクノロジー業界の大立て者の一人とされるバリー・ディラーである。

 The Vergeのインタビュー記事を読んでいて興味深く感じたのは二つ。一つはGoogle Glassが「アンチ・スマートフォン」を意識してつくられたという点、そしてもう一つはこの製品がAndroid端末だけでなく「iPhoneにも対応する」という点だ。

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