特定非営利活動法人(NPO)のエルピーアイジャパン(LPI-Japan)は10月1日、オープンソースソフトウェア(OSS)やLinuxの技術者の育成、教育に向けた教材「Linuxセキュリティ標準教科書」を公開した。PDFやEPUB、Kindle、書籍の形態で提供される。PDF版とEPUB版は同日からウェブから無料でダウンロードできる。
Linuxは、2013年度にサーバOSのシェアで第2位を獲得するとみられており、Linuxの採用は、特別なことではなく、スタンダードな選択肢になっていると位置付けている。
標的型攻撃をはじめとするサイバー攻撃は高度化しており、Linuxでも高いセキュリティレベルを確保することが求められている。Linuxを基盤にした安全なシステムを構築できる技術を持った人材の育成も優先度の高い課題とされている。
今回のLinuxセキュリティ標準教科書は、Linuxでのセキュリティを学習、再認識するために最低限必要となる知識を体系的にまとめている。同団体では教材の無料提供で教育機関や企業研修でのOSS/Linuxのセキュリティ教育向上に貢献できるとしている。
今回の教材は、安全なシステム設計やサーバ構築のスキルを認定する「LPICレベル3 303試験(303 Security Exam)」の教育と学習にも役立てられるとしている。このほかに、LPI-Japanは「Linux標準教科書」「Linuxサーバー構築標準教科書」「高信頼システム構築標準教科書」「オープンソースデータベース標準教科書」を公開している。