ビッグデータとは--基本的な概念と利点をおさらい - (page 2)

Scott Matteson (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2013年10月09日 07時30分

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 Hadoopはオープンソースであり、Cloudera、Hortonworks、MapR、Amazonなど、数多くのベンダーによって亜種が作られている。また、「HPCC」のような製品や「Google BigQuery」のようなクラウドベースのサービスもある。

 ビッグデータ専門家がもたらしたスキルは、大量の情報を分析して意味や傾向を導くことにより、ビジネス的な価値を得るものだ。これには、数学および統計学の専門的な知識が必要であると同時に、創造的で、コミュニケーション能力が高く、問題解決能力に長け、ビジネススキルが必要であるという、非常に複雑だが価値のある仕事になっている。現在、この拡大しつつあるキャリアパスのための人材を訓練する新たな分野が開発されており、ビッグデータ業界を目指す人たちにとっては学ぶべきことが多くある。Indeed.comによれば、ビッグデータ業界の仕事は、2012年1月から2014年1月までの間に、500%増加するとされている。

ビッグデータが役立っている例

 2012年の秋に、Wall Street JournalはNetflixがビッグデータを利用して動画ストリーミングサービスを構築した事例についての記事を掲載した。同社はさまざまなデバイスのトラフィックの詳細を分析し、問題のある領域を発見して、将来の需要を見越したネットワークの容量を追加することができたという。Netflixはまた、顧客が好むコンテンツの種類についての知識も得ることができ、これによってユーザーが見たいと思うものをより正確にレコメンドできるようになった。

ビッグデータが今注目されている理由

 人類によって作られた情報の集合体(プライベートなものも公開されたものも含め)に今、注目が集まっている。われわれはより多くのコンテンツを作り出すようになっているが、多くの場合、これによって疑問は増え、得られる答えは少なくなっている。大気中では何が起こっているのか。有権者はどのような候補者を好むのか。大衆の欲求を満たすのは、どの映画、どの本、どのテレビ番組か。次に流行するものは何か。

 大量のコンテンツから意味をくみ取ろうとすることは、大音量の屋外コンサートに参加している最中に、舞台裏のささやき声を聞き取ろうとするようなものだ。データを解析して雑音を取り除き、有用な情報を発見して機会を見いだすための構造が、強く求められている。このような妙技をなせる者には、より多くの可能性が開かれている。

 Econsultancy.comのParry Malm氏は、「Three reasons why Big Data is awesome」(ビッグデータが素晴らしい3つの理由)という記事の中で、ビッグデータの利点には、「競争上の優位」を見つけ、「役員会の議題にデータを提供し」、「革新的な製品や起業」を後押しすることが含まれていると述べている。ビッグデータが、技術がビジネスを後押しし、その逆も起こることを示す最新の例の1つだということは明らかだろう。

まとめ

 これまでも、一時的に注目を集めたが、消えていってしまった「一発屋」の製品や技術はあった。WebTV、Micro Channel Architecture、OS/2などを始めとして、そういったものは枚挙にいとまがない。個別のケースを見れば、それらの製品が下火になっていったのは、一般の人に明確な必要性や目的を示すことができなかったからだという主張もできるかもしれない。ビッグデータの場合には、データ分析の必要性も、実現できるメリットも、成功するための方法もはっきりと分かっている。これは単なるトレンドではなく、大小の企業や組織に目に見える長期的な影響を与える、今後もずっと利用されていくものなのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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