アビームコンサルティングとSAPジャパンは12月4日、企業が持つデータを海外拠点間で標準化し、継続的に管理、活用する情報管理(Information Management、以下IM)領域において、協業を強化に合意したと発表した。 両社の強みを生かした新サービスを提供するという。
SAPは以前から海外拠点間でのIM領域で実績を持ち、アビームコンサルティングは数多くの日系企業において情報の標準化プロジェクト支援を手掛けており、ノウハウを蓄積しているという。両社はこれらを融合する。例えば、サービスの開発においてはSAP本社のエキスパートも参加し、SAPがすでに海外で提供していたサービスをベースとして、両社で日本向けにカスタマイズするなどを予定している。
今回の協業強化により、両社はグローバルに展開する日本企業だけでなく、アジアや欧州地域でSAPのERP製品導入済みの現地製造業をターゲットとする。両社のグローバルに拠点を展開する強みを生かし、各国でも展開予定とした。
開発の背景として、情報をリアルタイムに把握し、経営判断の意思決定スピードをどこまで高められるかが課題となっていると強調。企業のグローバル化とともに言語や文化、商習慣や規制、法制度、地域別のシステムなど、各国の異なる状況下で蓄積される情報を組織として活用できるよう、一定のルールで標準化するのが困難であることなどを挙げている。