インテルの第4四半期決算、データセンターが好調で増収

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 福岡洋一 (ガリレオ)

2014-01-17 11:19

 Intelの2013年第4四半期決算は、予想に対して明暗入り交じる内容となった。データセンター分野は力強さを見せ、PCの売上高は横ばいとなった。2013年後半はタブレットが成長を見せたという。

 Intelが報告した第4四半期の売上高は前年同期比で3%増の138億ドル、利益は26億ドル(1株あたり51セント)だった。アナリストらは、第4四半期の売上高が137億2000万ドル、1株あたりの利益が52セントになると予想していた。決算発表に先立ってIntelの利益予想は段階的に引き上げられ、Thomson Reutersのテクニカル分析では、1株あたりの利益を51.6セントと見込んでいた。アナリストらは、データセンターに関する業績が力強いものになると予想していた。

 2013年通期では、Intelが報告した売上高は前年比1%減の527億ドル、利益は96億ドル(1株あたり1.89ドル)だった。同社は2014会計年度もほぼ同じになると見ており、今後1年間の売上高は横ばいと予測している。

 2014年第1四半期の見通しについて、Intelは売上高が128億ドル(プラスマイナス5億ドル)、売上総利益率が59%のレンジになるとしている。アナリストらは、同四半期の売上高を127億8000万ドル、1株あたりの利益を42セントと予想している。

 Intelの最高財務責任者(CFO)を務めるStacy Smith氏は、声明で次のように述べた。

 PC市場はこの1年で悪化したが、後半は市場が安定し、第4四半期のPC出荷ユニット数は前年同期から増加した。さらに、2013年後半にはタブレットが力強い成長を見せ、PCとタブレットを含めて第4四半期における出荷ユニット数の成長は前年同期比でほぼ10%増となった。データーセンターグループは引き続きクラウドの構築から恩恵を受けた。


 Intelの最高経営責任者(CEO)であるBrian Krzanich氏は声明で、同社はさらに多くのプラットフォームに手を伸ばしており、2014 International CESでは「6カ月前には当社のロードマップになかった複数のデバイスのデモを行った」と述べた。

 とはいえ、第4四半期におけるIntelのPC売上高は前年同期から横ばいだった。データセンターの売上高は前年同期比で8%増加した。その他のIntelアーキテクチャである「Atom」の第4四半期の売上高は、前年同期比で9%増加した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  2. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  3. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    VPNの欠点を理解し、ハイブリッドインフラを支えるゼロトラストの有効性を確認する

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]