「Windows 8」と差別化するため、Microsoftの次のアップデート(コードネームは「Threshold」)は「Windows 8.2」ではなく、「Windows 9」になる見込みだ。この新バージョンのWindowsは2015年4月にリリースされると予想されていることから、そろそろMicrosoftに追加してほしい機能を伝えておくべきだろう。
この記事では、筆者に意見を求められることがあれば、Windows 9に追加してほしい5つの機能を紹介する。
1. 簡単なWindows Update
Microsoftは、Windows Updateのプロセスを真剣に見直すべきだ。以下に、いくつか変更すべき点を挙げる。
- 累積的アップデートを増やす。アップデートをインストールすると、直ちに次のアップデートが現れるのは時間がかかる。特に、新しいシステムをセットアップしようとする際には影響が大きい。クリック1回でシステムを完全にアップデートできるべきだ。
- Windows Updateをより信頼できるものにする。すんなりインストールできないアップデートが時々あり、何が問題かを調べるのにはかなりの手間がかかる。ユーザーにKnowledge Baseの記事を調べさせるのではなく、1クリックで簡単に個別のインストーラにアクセスできるべきだ。
- また再起動を最小限にとどめ、どうしても必要な場合には、PCを再起動前の状態に戻し、使っていたアプリケーションやファイルが開かれた状態になるべきだろう。
2. ネットワーク経由のWindowsリカバリ
「Mac」で致命的なディスクの故障が起きた場合、ディスクやUSBを探し回ったり、リカバリパーティションに頼ったりしなくとも、ネットワーク経由でリカバリできる。
この機能があれば、問題があるシステムをずっと簡単に復旧させることができるため、Windowsでもこれを可能にすべきだ。Microsoftが、問題のあるWindowsシステム用のツール、ウイルススキャナ、修正ファイルを含む診断パッケージをダウンロードできる機能を追加してくれれば、さらに素晴らしい。
3. OS、アプリケーション、データの分離
今は2014年だ。ドライブの価格は安くなっている。システムに複数のドライブがあるとき、Windowsがこれを検知してWindowsとプログラムに使うドライブと、データに使うドライブを分けるのは簡単なはずであり、ほぼ自動的にできてしかるべきだ。
さらにもう一歩進んで、すべてのアプリケーションをWindowsから隔離し、マウスクリック1つで、特定のアプリケーションの設定をデフォルトに戻したり、設定も含めてそのアプリケーションをシステムから削除することもできればさらに便利だろう。これは、時間の経過と共にWindowsに悪影響を与える、データエラーや速度低下の問題を避けるためにも有効なはずだ。Windows 8には、すでにWindowsを「出荷時の状態」に戻す機能があるが、これは道具としては物足りない。