NECは2月10日、自社グループ向けに人事や総務、調達、販促など共通業務のサービスを提供する子会社4社を再編し、4月1日付で新会社を発足すると発表した。この再編により、各社が強みを有する業務改善やコスト削減のノウハウや手法を統合。業務プロセスの高度化を図り、多様な業務サービスの品質向上を目指す。
NECは、現在「2015中期経営計画」をもとに「社会ソリューション事業」を軸とした成長戦略の実行に向け、顧客起点の組織再編やソフトウェア子会社の再編、NECフィールディングの完全子会社化に向けた公開買付け実施など、事業活動を支える体制整備を進めている。今回の再編は、グループ経営基盤の高度化に向けた取り組みの一環とした。
具体的な再編内容としては、人事や総務サービスなどを提供する「NECプロサポート」、調達サービスなどを提供する「NECパーチェシングサービス」、販促や開発支援サービスなどを提供する「NECデザイン&プロモーション」、研修サービスなどを提供する「NECラーニング」の4社を合併し、新会社「NECマネジメントパートナー」を発足する。
新会社は、従業員約1400人、NECグループの共通業務に関するサービスを一元的に提供する会社となる。現在各社がNECグループ外の企業に提供している各種サービスについては、新会社発足後も継続して提供する予定だ。