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モバイルファーストという不可逆

エンタープライズモバイルにおけるUIとUX(前編)

千葉友範(デロイト トーマツ コンサルティング)

2014-02-24 07:30

  これまでも、エンタープライズモバイル向けのアプリケーションの実装には、操作性(使い勝手)やそれを実現するためのペルソナ設定がいかに重要か触れてきた。今回はもう少しこれらを詳細に考察をしていく。

UIとUXの違い

 解説してきたとおり、スマートデバイスの導入にはさまざまな落とし穴があり、エンタープライズモバイル時代におけるユーザーインターフェイス(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)の設計はモバイル活用の成否を分けるほど重要な位置づけにあるといっても過言ではない。

 IT用語辞典 e-WordでUIとUXを検索してみるとおおよそ次のような解説がされている。

 ユーザーインターフェイス(UI):ユーザーに対する情報の表示様式や、データ入力方式を定めるシステムの操作感のこと。UIは文字ベースのCUI (キャラクタ ユーザーインターフェース)とグラフィックベースのGUIに分類できる。

 ユーザーエクスペリエンス(UX):製品やサービスの利用時や消費した時に得られる体験の総体のこと。個別の機能や使いやすさだけでなく、ユーザーの楽しさや、心地よさを実現できるかどうかを重視した概念である。操作感や使いやすさといった「ユーザーインタフェース」「ユーザービリティ」という概念は個々の要素やその振る舞いに着目して使われることが多いが、UXは一連の操作から得られる体験の総体を意味する。

 この違いはなかなか難しいが、スマートデバイスをストレスなく使える状態をつくることがUIだとすると、思わず使いたくなる、もしくはそれがないと仕事にならないという状態にすることを、UXと考えると分かりやすい。UIとUXは同じように、またセットで語られることが多いが、似て非なるものであることに注意が必要だ。

UI/UXを作るとはどういうことか

 では、具体的にUIやUXを設計する際にはどのような点に着目すべきなのか

干渉効果の考慮

 UIやUXを設計するためには、「干渉効果」という認知心理学の観点をきちんと盛り込まねばならない。しかしこれは、決して心理学の専門的な教育を受ける必要はなく、まずは以下に図示するような点について注意すればよい。


干渉効果~ストループ効果

 図を見て何か違和感はないだろうか。日本人の感覚では、青は「進め」であり、赤は「止まれ」だろう。「外国人が見ると、違和感がない可能性があるが、一般的な日本人の感覚からすると、色と指示が正反対になっているため、素直に行動を起こすのは難しい。または、指示と異なる行動を起こすかもしれない。これは、文字の意味と色の意味を同時に目にする2つの情報が干渉しあう現象の前では、人は混乱するという例であり、こうした現象を「ストループ効果」という。

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