モバイルファーストという不可逆

フィールドワークで使うスマートデバイス--導入のポイントと運用

千葉友範(デロイト トーマツ コンサルティング)

2014-05-30 07:30

フィールドワークでの期待

 今回は建設現場など、いわゆる“フィールドワーク”でのスマートデバイス利用を解説する。スマートデバイスの利用については、市場の出荷台数の伸びや今後の予測などが多く紹介され、市場の拡大に期待が集まっている。

 図の「タブレットを利用している社員の職種と今後の意向」に示したように、営業系社員や役員といった職種への導入は依然として高いが、最近では、フィールド系社員への導入が注目を集め始めている。また、業務別にみると、「保守・工事・配達業務」「社内教育」といった業務への導入が大きく伸びた。


タブレットを利用している社員の職種と今後の意向(「タブレット利用動向調査報告書2013」:インプレス)

タブレットを導入している業務

 実際、インターネットや事例紹介の書籍などを見ていても、建設現場や工場内、救急の現場、そして農業といった、これまでコンピューティングパワーの恩恵を受けてこなかった分野への導入事例が数多く紹介されるようになってきた。例えば大成建設の事例などは、リアルタイムに現場からの情報をアップデートし、現場レベルまでの情報共有が可能になる。さらには、BYODの環境を実現しようとしているなど、かなり先進的な取り組みがあるといえるであろう。

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