ラリタン・ジャパンはKVM-over-IPの基幹製品と位置付ける「Dominion KX III」シリーズ全11モデルを2月20日から発売している。8ポートを搭載し、リモートユーザー1人に対応する「DKX3-108」の推奨小売価格は37万円から。3月中旬から出荷する。
Dominion KX IIIは新しいハードウェアアーキテクチャを採用、高性能CPUと強化された圧縮アルゴリズムの処理エンジンで1920×1080のフルHDに対応し、1080Pの音声付きHDでも秒間30フレームで伝送できるとしている。デュアルモニタが必要なダイナミックブロードキャストアプリケーションまでサポート可能とした。リモートサーバへのアクセス制御機能に加えて、業界最高級という映像品質に対応することで放送や、エンターテインメント業界などで重要な映像と音声を多用するアプリケーションもサポートできるという。
データセンターやラボ、ブランチオフィス、放送室といったハードウェア管理向けに迅速で安全であり、信頼性の高いBIOSレベルでアクセスを制御できるという。世界中どこにいてもリモートで作業できるため、効率アップとともに実際にハードウェアのある場所へと移動する時間とコストを節約できるとしている。
主な用途としては、放送業界でのHD映像やデジタルオーディオのレビュー、政府や国家の安全保障に関係する組織向けには業務上必須となるストリーミングなどを使用した映像再生、金融や科学、運輸、工業、電力会社での高品質映像を必要とする用途などを想定している。
Dominion KX III(ラリタン・ジャパン提供)