#4:無知
筆者は、自らが「オタク」であるとは一瞬たりとも思われたくないと考えている。それでも、顧客のあまりの無知さ加減には毎日のように驚かされた。筆者は常にプロフェッショナルらしく親切に、そして辛抱強く振る舞おうとしていた。しかし、「ウェブブラウザって何?」といった基本的な質問を何度も受けた結果、最後には消耗しきってしまった。
#5:マイクロマネジメント
MSPは請負業者としてエンジニアを毎日、それも1日150%のペースで働かせる必要があるため、秒単位でコストを計上、請求しなければならない。これにより、要員のマイクロマネジメントという罠にはまりやすくなるのも驚くほどの話ではない。一部の人々にはこういったマネジメント技術が適用できる。しかし筆者は1日中誰かに監視されると頭に来てしまう。また、何か問題が発生した場合の対応を保証するために、山のような書類を作成する必要があるという煩わしさもあった。
#6:仕事のペース
PCサポートの世界(特にリモートサポート)をひと言で述べると次のようなものになる。やるべきことがあまりにも多く、時間は足りず、作業を完了させるうえでの助けも十分に得られない。また、作業が山積みになっていくに従い、自らの仕事が進まないと怒るクライアントの数も増えてくる。これを何とかするために、持続性のないペースでの労働を強いられるわけだ(そして項番1で述べたストレスにつながっていく)。