豊栄交通岡崎(愛知県岡崎市)と日本ユニシスは4月1日、SaaS型タクシー配車システム「smartaxi」を導入、稼働を開始した。同日に発表された。
smartaxiは、Androidのスマートフォンやタブレットを端末代わりに使って、携帯電話網を通じて効率的に配車できるという。タクシー利用者から一番近い車輌を自動的に検索し、最短3秒で配車を実現するとしている。
専用端末や専用無線局を自前で用意することなく、各車両の端末と配車センター用のPCだけで利用できるため、少ない初期投資と短い導入期間でサービスの利用を開始できる。利用料もタクシー台数に応じた月額課金制となっており、スモールスタートを希望するタクシー事業者などが安心して利用できるとしている。
smartaxiは2011年8月から提供され、ユーザー企業の要望に応じて随時機能追加が進められている。2013年には、オプションで利用者向けのスマートフォンアプリも公開され、オペレーターを介さない全自動での配車にも対応した。
これまで豊栄交通岡崎は、デジタル無線を導入していたが、他社と共同の配車センターで利用していた。今回、自社での配車を検討するにあたっては、既存のシステムではコスト負担が大きく、オペレーターの習熟期間も必要であることから、初期投資を抑えスピーディーな導入を実現できるというsmartaxiの採用を決定したと説明する。