バンダイナムコスタジオは、SaaS型人材管理システム「Cultiiva Global/HM」を利用し、全従業員約1000人のキャリアやスキルを可視化し、プロジェクト編成の最適化に取り組んでいる。NECが2月18日に発表した。
バンダイナムコスタジオは、2012年4月にバンダイナムコゲームスの企画開発部門を分社して設立された。家庭用や業務用のゲームをはじめ、映像、音楽など幅広いエンターテインメントコンテンツの制作を手がけている。
バンダイナムコスタジオでは、全従業員約1000人を対象に人材に関する基本情報や経歴情報などをCultiiva Global/HMで一元管理している。キャリアやスキルの詳細を可視化する「社員プロファイル」機能と、評価プロセスを定義し、目標に対する評価をフィードバックする「目標・評価管理」機能を利用している。
これらの機能で全社から最適な人材を選出したプロジェクトチーム編成するとともに、さまざまな業務に携わる機会を増加することで従業員のスキル向上にも効果を発揮しているという。評価のプロセスや根拠を具体的に示すことで、従業員のモチベーション向上などにつなげているとしている。
2月からは、新卒採用時の人材情報を管理し選考過程の進捗を管理する「採用管理」機能も利用している。今後も、適正な報酬を分配するための「報酬管理」機能の追加など、統合的な人材管理基盤を拡充していくとしている。
Cultiiva Global/HMは、国境や事業領域を越えた人材登用や適正配置を迅速に展開するために、経歴やスキル、目標、評価、キャリア開発などの人材情報を可視化して、人事戦略の立案、遂行に貢献するという。
SuccessFactorsのSaaS型人材管理システムをもとにNECが製品化。NECでは2011年4月から国内外で同システムを自社導入し、幹部人材の情報管理などに利用している。