デジタルアーツは、法人向けウェブフィルタリングSaaSの新版「i-FILTER ブラウザー&クラウド Ver.3.5」のiOS向けを4月8日から提供を開始した。Android向けとWindows向けは5月上旬から提供する。
新版では、特定のウェブページを表示する際の許可やブロック、パスワード入力に加え、警告画面を出す機能を搭載している。完全にブロックはせず、監視していることのみ従業員に明示することで従業員のウェブアクセスの自浄作用をうながせるという。
iOS向けとWindows向けでは、ヘッダーコントローラ機能を搭載している。ウェブアクセス時のヘッダーフィールドの追加や変更、削除が可能となり、企業ドメインのアカウントでのクラウドサービス利用は許可しながらも個人アカウントでの利用は制限するなど“シャドーIT”対策にも有効な柔軟なフィルタリング設定ができるようになったとしている。
ウェブアクセスの可視化も強化されている。iOS向けとWindows向けでは、従業員が書き込みをした掲示板やSNS、ファイルアップロードを行ったオンラインストレージの内容などをログとして残す機能を搭載している。SSLサイトでもデコードした状態で保存できるため、従業員の不用意な書き込みや情報の持ち出しを抑制できるとしている。
従業員がアクセスしてブロックされたURLやブロック理由の一覧を管理画面で確認できるブロックログ機能を搭載した。これまでアクセスログを一度ダウンロードし、ブロックされたもののみ抽出して確認していた管理者の運用コストを低減する。
i-FILTER ブラウザー&クラウドの対応イメージ(デジタルアーツ提供)
今回の新版は、社内にサーバを設置して管理するウェブフィルタリングソフトウェア「i-FILTER Server」でユーザーから評価されている機能を搭載した。社外で利用するスマートデバイスに加えて、社内のデスクトップPCや不特定多数の方が利用される店舗利用の端末まで、さまざまなシーンで利用される社内外の端末をより統合的に管理しやすくなったという。