ストラトスフィアは6月12日、標準化が進むプロトコル「OpenFlow」の仕様に準拠したSDN(Software-Defined Networking)ソフトウェアスイッチ「Lagopus」の支援サービスを7月から提供すると発表した。Lagopusは7月にオープンソースソフトウェア(OSS)として公開される。
Lagopusは、NTTが中心となって6月に開発されたSDNソフトウェアスイッチ。現在、市場で販売されているサーバ仕様を前提として設計、開発されているため、用途に応じてサーバの性能や価格を選択することで広範な利用が見込まれているという。
これまでSDNソフトスイッチが不得手としてきた、高速な処理性能が可能であり、広域ネットワークでの利用を想定している。NTTは、7月にLagopusをOSSとして公開する予定であり、企業や研究機関、大学などでの広い用途へのSDNの適用や研究開発の活性化を目指している。
ストラトスフィアでは、Lagopusの普及を支援するため、通信機器メーカーや通信事業者、ISP、データセンター事業者などにコンサルテーション、スイッチ機器やサーバへの移植など、Lagopusを活用した商用サービスの導入から運用までを支援するプロフェッショナルサービスを提供する。
ストラトスフィアが開発するネットワーク仮想化基盤ソフトウェア「Stratosphere SDN Platform(SSP)」とLagopusを組み合わせ、SDNを使った効率的なネットワーク管理を支援していくという。SSPは、広域に分散した仮想マシン群を接続するネットワークを仮想的に構築、制御するソフトウェア。
従来から利用されてきたさまざまなネットワーク技術との融合でSDN環境を実現しているという。主要な機能のモジュール化でユーザーのニーズに合わせた柔軟なシステム構成を可能とし、既存のネットワーク環境からのシームレスな移行をサポートできるとしている。