日本IBMは6月13日、アプリケーションをすばやく展開するための新サービス「IBM PureApplication Service on SoftLayer」の提供を開始すると発表した。IBMのシステム構築ノウハウを盛り込んだ垂直統合型のプライベートPaaS基盤「PureApplication System」を、同社が提供するパブリッククラウドIaaS「SoftLayer」上で利用できるようにし、企業システムのハイブリッドクラウド化を支援する。
これにより、企業はオンプレミス、 オフプレミス、ハイブリッドにわたり、要件に合わせてアプリケーションの稼働環境をより柔軟に選択できるようになる。
日本IBMがPureApplication Systemを発表したのが2012年4月。ビジネスの変化に対応した企業戦略を支える迅速なアプリケーション基盤やプライベートクラウドの展開、既存のアプリケーション基盤の統合などに利用されている。専門家の知見を組み込んだパターンによってシステム構築や展開の短期化、運用効率の向上を実現しているという。
一方、スモールスタートでの利用、ビジネスのグローバル化に伴う海外支社へのシステム展開、要件に合わせたプライベートとパブリッククラウドの併用といった場面で利用ニーズが高まっており、今回はそれに対応した。
日本IBMは「既存システムのクラウド化や、新規事業のスモールスタートの基盤、 海外展開時に各国の規模にあわせた基盤選択、 ディザスターリカバリ用の環境構築などに適している」とし、システム的な活用イメージについては以下の事柄を示している。
- IBMやパートナー企業から提供するパターンを利用した迅速なアプリケーション展開
- クラウド環境で必要となる運用監視と管理の機能を事前に統合して提供し、運用効率の向上を支援する
- SoftLayer上で新しいパターンの作成や実装に加え、業務の規模や利用目的などに応じて、プライベートとパブリックの両クラウド環境での併用を可能にし、アプリケーション基盤を柔軟に利用できるようにする
- 専用区画で稼働させ、自社専用の環境として利用する