米株式動向

グーグルの死角とは--16日の米IT株動向

ZDNET Japan Staff

2014-06-17 13:31

 6月16日のダウ平均株価は、前日比5.27ドル(0.03%)高の16781.01ドル。IT企業の多いNASDAQ平均株価は前日比10.45ドル(0.24%)高の4321.11ドル。S&P 500は1.62ドル(0.08%)高の1937.78ドルだった。

16日の米平均株価。DJIがダウ、INXがS&P500、IXICがNASDAQ。(出典:Google Finance)
16日の米平均株価。DJIがダウ、INXがS&P500、IXICがNASDAQ。(出典:Google Finance)

 IT分野の主要企業の動きは以下の通り。表の17社中、上昇したのは10社、6社が下落した。上昇率が最も高かったのは1.22%高のSAP。下落率が最も高かったのは1.44%安のGoogleだった。

 Googleについて、投資情報サイト「The Motley Fool」は米国時間の6月15日、「これがGoogleのリスクか」という題でコラムを掲載していた。これによると、Google自身が最新の10-Q filingで指摘したリスクとして「企業として良い状態を保つために、イノベーションを起こし続けなければならないこと」を挙げている。

 だが、筆者のAnders Bylund氏は「Googleには多くの競合企業があるものの、Google自身が地球上で最もイノベーティブな会社なので、あまり心配していない」と指摘した。

 最大のリスクとしたのが、Google自身も指摘している「Googleはモバイル広告の世界を必ずしも押さえていなこと」。Googleはデスクトップ向けの広告収入を長い間想定してきているが、現在、多くの人がデスクトップ以外のデバイスでインターネットを閲覧している。

 このリスクが顕在化したのは、2007年にAppleからiPhoneが発売された時とのこと。もし、多くの人がウェブ検索にGoogleのプラットフォームを使わなくなるとすると、かなりの影響がGoogleに及ぶと認識しているようだ。

(出典:Google Finance www.google.com/finance)
(出典:Google Finance www.google.com/finance)

(出典:Google Finance www.google.com/finance)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]