アイ・ティ・アール(ITR)は4月28日、グループウェアなどの「コラボレーションスイート」、社内SNSなどの「ビジネスソーシャル」、ウェブ会議の3分野の国内31ベンダーを対象とした市場動向調査の結果を発表した。
国内コラボレーションスイート市場は2012年度、前年比5.6%増の約420億円。2013年度は同11.1%増の約466億円と予測した。パッケージからSaaSへの移行が進みつつあり、パッケージの市場は縮小傾向、パッケージ保守市場も緩やかに減少するとしている。
一方、同市場のSaaS型は2012年度が前年度比46.7%増、2013年度も同56.8%増と大幅な伸びを見込む。これは、Microsoftの「Office 365」の導入実績が急速に伸びているほか、Googleの「Google Apps for Business」も高い伸びを維持し、市場をけん引しているためとした。
ファイル共有やプロジェクト管理など活用用途も拡大傾向にあることから、SaaS型コラボレーションスイート市場の2012年度から2017年度までの年平均成長率(CAGR)は25.1%と予測している。
ビジネスソーシャル市場は2012年度が前年比18.8%増の7億6000万円、2013年度は同43.4%増の10億9000万円と予測。ウェブ会議市場は、2012年度が前年度比11.3%増の66億円、2013年度は前年比16.2%増の76億7000万円と堅調に推移すると見込んでいる。
2011~2017年度のコラボレーションスイート市場規模推移と予測、パッケージ(ライセンス/保守)とSaaS