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IBM Global CxO Studyを読む

世界の経営者はイノベーションファーストを目指す

大西高弘 怒賀新也 (編集部)

2014-06-19 07:30

 4000人を超す世界的経営者を対象とした大規模調査「「IBM Global C-suite Study 2013」をベースに「今、世界の経営者は何を考えているのか」を探るこのシリーズ、今回で4回目を迎えた。

 今回も、日本IBMの戦略コンサルティング アソシエイト・パートナーの小鹿文清氏と、ループス・コミュニケーションズ代表の斉藤徹氏とともに同調査のエッセンスを読み解く。今回は、特に最高経営責任者(CEO)に関する調査から、イノベーションに関する考察をお届けしたい。

日本IBMの戦略コンサルティング アソシエイト・パートナーの小鹿文清氏
日本IBMの戦略コンサルティング アソシエイト・パートナーの小鹿文清氏

テクノロジが生み出した不連続な変化

 「IBM Global CEO Study」は2004年から2年おきに実施されている。ここで明らかになったのは、世界の経営者が「外部環境の不連続な変化」を強く意識し続けていることだ。

 特にここ数年、経営者はテクノロジの進化を最も注目すべき環境変化の要因ととらえてきた。結果として出現した新たな難題が「異業種からの脅威」だと言えるだろう。今回の調査でも、41%のCEOが「新たな競合は他業種より出現する」と回答している。

図1
図1

 この「異業種からの脅威」について、斉藤氏はこう指摘する。

 「他業種から参入する競合企業は、それまでの業界常識とは異なる力学を市場に持ち込みます。特にインターネット、ソーシャルメディア、スマートフォンの浸透で、他業種の参入頻度は大いに高まりました。Amazonのようなプレーヤーが従来のルールを一瞬で破壊し、オセロゲームのように業界の勢力図を変えてしまう。いつ、我が身に降りかかるのか。そんな脅威を経営者は肌で感じているかもしれません」

 長年競合関係にある企業であれば、経験の中でおおよその打つ手が見えやすい。しかし、他業種の打つ手に対抗する術は、これまで培ってきた資産が役に立たないケースが多い。さらに、同業他社が他業種の企業と戦略的な提携を結び、予測不可能な革新的戦略を使うケースもあり得る。

 例えば、金融業界では、ピアトゥーピアのソーシャル型金融業者が借り手と貸し手を結びつけ、スマホの利便性に着目した新規参入者が利便性の高い決済サービスを提供し始めた。いずれも既存サービスの中抜きを狙った戦略的なサービスであり、金融業界に激震を与える可能性を秘めたものだ。これらはビジネスパーソンにとって、決して対岸の火事ではない。

 このことについて日本IBMの小鹿氏は次のように話す。

 「結局、こうした脅威についてどう対抗するのかといえば、自らイノベーティブな企業であり続けるしかないわけです。常に新しいアイデアを生み出し、それを製品やサービスに投入して顧客の高い評価を受けること。イノベーションこそが重要だと、世界の経営層は気づいています」

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