セガは、各事業ドメインごとに管理されている様々な形式のデータを統合し、社内で全社的に使うことのできるダッシュボードの共有を開始した。製品を提供したクリックテック・ジャパンと、導入を支援したアシストが6月18日、発表した。
導入したのはQlik Technologiesが開発し、クリックテック・ジャパンが販売する連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」。ユーザー自身の直観的な思考によって企業に蓄積されている膨大なデータを検索、それに応じてリアルタイムに計算する技術で、生産性向上を可能にするという。数日、数週間でビジネス上の価値を実感できるのが特徴としている。
これまでセガでは社内の各種データを製品やサービス単位で管理してきたが、今回、それらを統合的に活用できるよう、事業ドメインを越えて集約したさまざまな製品やサービスのデータを統合、分析するプラットフォームとしてQlikViewの採用を決めた。採用の理由は以下の通り。
- 事業ドメインごとに管理されているさまざまな形式のデータを簡単に統合し、全社で活用可能な仮想データウェアハウスを作れる
- 一般的なオフィスツールでは扱いが難しい大量のトランザクションデータをスピーディに扱える
- ベンダーやIT部門ではなく、ビジネス部門のユーザー自身がダッシュボードを作成し、ウェブブラウザ上で関係者とデータを共有できる
- データベースについての専門知識のないユーザーでも見たい切り口で動的にデータを参照し、必要なデータをその場で抽出できる
- QlikViewの無料のパーソナル版は無期限で試用できるため、試用期間の制限に縛られず、購入前の検証を十分に行える
セガでは、社長室プロジェクト推進部SEGA ID推進課が、QlikViewを使った統合データ・ダッシュボードの共有を5月から開始した。統合データに対する社内の関心は非常に高く、製品やサービスの設計、マーケティング施策を実施する上での有益な情報として活用され始めているという。
アシストでは、セガのQlikView導入に際して支援計画書を作成し、プロトタイプやダッシュボードの作成支援をはじめ、フィールドサポートや研修、サポートサービスを提供、高く評価されているとのこと。