日本オラクルは7月3日、x86サーバの新製品「Sun Server X4-4」と「Sun Server X4-8」の提供を開始した。税別の最小構成価格はX4-4が349万7930円、X4-8が754万6308円。
X4-4とX4-8はともにプロセッサに「Xeon E7-8895 v2」を搭載している。3UサイズのX4-4は最大4つで60コア、5UサイズのX4-8は最大8つで120コアまで搭載できる。オラクル独自の「エラスティックコンピューティング」機能を搭載している。

Sun Server X4-4

Sun Server X4-8
エラスティックコンピューティングは、システムBIOSとOSに含まれるオラクルのテクノロジを組み合わせることで、稼働するコア数やコアあたりの性能をより動的に最適化し、演算処理量に応じて適切な性能を発揮できるという。標準的なXeon E7-8890 v2と比較して消費電力と性能を効率的に管理でき、異なる処理要求に対して性能と効率をリアルタイムに伸縮させられるとしている。
最大メモリ容量は、X4-4が前世代機種の3倍となる最大3Tバイト、X4-8は同1.5倍となる最大6Tバイト。ストレージはX4-4が7.2Tバイトのディスクまたは4.8Tバイトのフラッシュ、X4-8が9.6Tバイトのディスクまたは6.4Tバイトのフラッシュとなっている。
Sun Server X4は、オラクルの垂直統合型システム製品だけでなく単体システムでもオラクルのソフトウェア製品の基盤として稼働するように設計されている。追加コストなしに「Oracle Solaris」「Oracle Linux」を搭載でき、仮想化技術「Oracle VM」も無償で使用でき、一体化した導入、運用をサポートする。