OracleのJava製品管理担当バイスプレジデントHenrik Stahl氏は同社ブログへの投稿で、「Windows XP」システムにおけるJavaのサポートに関する計画について説明した。
これは、OracleがWindows XPのJavaサポートをひそかに終了するという報道を受けてのものだ。
Stahl氏はまず、「Windows XP上でJavaはもう動作しない」あるいは「OracleはWindows XP上でJavaのアップデートが適用されないようにする」というのは誤解だとした。そして同氏はOracleが「Microsoftによるサポート終了の発表以前にサポートされていたJavaの全バージョンは当面の間、Windows XP上で動作し続ける」と述べた。なお、「Microsoftによるサポート終了の発表」とは、2014年4月をもって終了した、Windows XPに対するMicrosoftのサポートを指している。
Oracleは「Java 7」がWindows XP上で動作し続けると見込んでいるものの、同OSに起因する問題を修正するとは約束していない。顧客が「Windows XP固有の問題を報告したとしても、Oracleはパッチや一時的な回避策をリリースする義務を負わない(また、現実的に無理かもしれない)」という。
一方の「Java 8」は、Windows XPにインストールできるようには設計されていない。Stahl氏によると、Java 8の開発者向けリリースのインストーラは「ユーザーが何らかの介入をしない限り」、Windows XP上では実行できないという。何らかの介入とは、Wikipediaによると「インストール用の実行ファイルを直接解凍する」ことを意味している。Stahl氏は、Oracleがこの点を変更するかもしれないし、変更しないかもしれないと述べている。なお、エンドユーザー向けのJava 8、すなわちJava Runtime Environment(JRE)はまだ利用可能になっていない。
Oracleは、最初の声明とStahl氏のブログ投稿のいずれにおいても、Windows XPをまだ使用しているユーザーに対して、現在サポートされているOSにアップグレードするよう強く勧めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。