「Google Apps」スイートは500万社以上で利用されているが、Googleは「Microsoft Office 365」を採用している膨大な数の企業を無視するほど愚かではない。
Googleは他社のソフトウェア基盤との互換性が生産性を向上させることを認識してはいたが、有効な手段をあまり持ち合わせておらず、Officeに対するニーズから完全に目を反らしているように思われた。しかし、同社は、Officeを起動することなくOffice文書を編集して他者と共有することができる機能を発表した。
米国時間7月25日に利用できるようなったWeb版では、「Google Docs」のユーザーがSuggested Edits(編集案)を作成することや、元の「.docx」文書の変更履歴を自動的に変換して引き継ぐことができる。Gooogle Docsに変更履歴付きで変換された文書は、チーム間で共有してリアルタイムで作業を進めることが可能になる。モバイル版でのサポートも近く提供される見通し。
6月末にサンフランシスコで開催されたGoogle I/Oでは、「Google Drive」、Docs、「Sheets」、「Slides」の大きな機能強化が発表された。今回の新機能は、これに続くものだ。Google Docsチームのエンジニアリング担当バイスプレジデント、Alan Warren氏は、「Google Drive、Docs、Sheets、SlidesのモバイルアプリにはOffice文書の編集機能が直接組み込まれ、Chromeの機能拡張により、Google Driveや『Gmail』を使って編集とファイル共有ができる」とブログで語っている。

提供:The Google Enterprise Blog
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。