Microsoftは、同社のクラウドストレージサービス「OneDrive」に存在していた、同期可能なファイルのサイズは2Gバイトまでという制限を緩和した。同社はこういった動きについて以前に示唆していたが、今回それを公式なものにした。
OneDriveでは、コンシューマー向けとビジネスユーザー向けの双方のバージョンで、10Gバイトまでのファイルサイズがサポートされるようになる。
OneDriveブログへの米国時間9月10日付けの投稿には以下のように記されている。
『Windows』や『OS X』向けのデスクトップアプリや、すべてのモバイルアプリ、OneDriveのウェブサイトを用いて、最高10Gバイトまでのサイズのファイルがアップロードできるようになったと発表できることにワクワクしている。われわれは、ユーザーが今までよりも多くのファイルを所有するようになっているだけでなく、大きなサイズのファイルを所有するようにもなっているという状況を把握した。これはわれわれが受け取った要望のうちで最も数の多かったものであり、それを実現できたことに興奮している!
Microsoftの幹部らは、ビジネスユーザー向けのクラウドサービスである「OneDrive for Business」のユーザーが10Gバイトというこの新しい上限をいつ手にできるのか、はっきりとは述べていない。OneDrive for Businessが「SharePoint Online」と「Office 365」に依存しており、SharePointの次期バージョンのテスト版がまもなくリリースされるという状況があるため、彼らは慎重になっているというのが筆者の推測だ。この推測が正しいかどうかを同社に尋ねたが、広報担当者はこれ以上明らかにする情報はないと述べるにとどまった。
また10日付けの同投稿によると、同社はPC上やMac上で同時にダウンロード/アップロードできるファイルの数を増やしたという。同社によると、並列同期技術を用いることで「同期速度が実質的に約3倍向上した」という。
同期速度の向上は、コンシューマー向けのOneDriveと、ビジネスユーザー向けのOneDrive for Businessの双方のユーザーを対象として「今後数週間のうちに」世界規模で展開される予定だという。
さらにMicrosoftは、「Windows 7」や「Windows 8」の「Windows Explorer」からリンクを直接共有できるようにすることで、より簡単に共有を行えるようにもする。これによりユーザーは、OneDriveのウェブサイトにアクセスしなくても、共有したい項目(複数項目も可)を右クリックするだけで済むようになる。同社は、この機能も「今後数週間のうちに」世界規模で展開する予定であり、将来的に「Windows 8.1」やOS Xでもサポートするつもりだと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。